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特定の遺伝子を発現する細胞が,その後増殖や分化を経てどのような細胞に変化するかを詳細に追跡する手法である.具体的には,特定の遺伝子プロモーターの制御下に,タモキシフェン誘導性に活性化するCre組換え酵素を導入し,Cre依存的にレポータータンパク質(LacZやtdTomatoなど)の発現を開始させることで,その遺伝子を一度でも発現した細胞(lineage)の動態を長期間にわたって観察することが可能となる.(実験医学増刊4312より)

がん幹細胞とは何者なのか? がんの「幹細胞性」を再定義する

可塑性と多様性のメカニズムを解明し、再発・転移の真の原因に迫る

後藤典子/編

目的の細胞に目印をつけ,その目印を頼りに子孫細胞を追跡する方法.Cre組換え酵素の目的細胞への発現により,LoxP配列で挟まれた終止コドンが欠落し,下流の蛍光タンパク質が発現するという手法が用いられる.(実験医学増刊3912より)

がん微小環境に1細胞レベルで挑む

技術革新で見えてきた腫瘍内の細胞と免疫応答の多様性、がん悪性化・治療抵抗性の鍵

藤田直也/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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